「人(ひと)」なのに「犬(개)」と表現するの?(韓国語)

韓国語
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韓国ドラマや映画を見ていて「ひと」をのことを言っているようなのに「ケガ~」と聞こえてきたことはありませんか?

最初は僕も「え?人のことなのに犬(개)と同じ言い方なの?」と思っていました。

しかも韓国語では”개~”というと、すごく悪い意味で使われるので驚いていました。

今回はこの「ケガ~」の謎を解明したいと思います!

「ケガ~」の正体は “걔가~”

早速ですが結論を言うと「ケガ」の正体は “걔가” で意味は「あいつが」です。

発音は[게(ケ)]と同じです。(規則では違いますが、皆こう発音します。)

“걔”というのは “그 애” 略で “그” = その/あの、”애” = 人/子供 という意味です。

ちなみにこの “애” は “아이” の略です。

なので “걔가~” というのは「あいつが」という意味になります。

「あの人」ではなく「あいつ」という感じに近いので使わないようにしましょう。

「あの人」と言いたい場合は”그 사람” や、丁寧に言う場合は “그 분” を使いましょう。

“걔가~” 応用編

「あいつ」があるなら「こいつ」や「そいつ」もありそうですよね。

こいつ(が) = 얘(가) (얘 = 이 애) 発音[얘(イェ)]

あいつ(が) = 쟤(가) (쟤 = 저 애) 発音[제(チェ)]

そいつ(が) = 걔(가) (걔 = 그 애)

お気づきでしょうか?

「あいつが」が2回出てきましたね。

そして先ほどは”걔가” = 「あいつが」と言ったのに今度は「そいつが」になっています。

実は韓国語の ”그”, ”저” は日本語の「その」、「あの」と若干異なります。

まず日韓共通の点としては

“그”「その/それ」は自分より相手の近くにあるものを指します。

(例)そのペン取って

そして”저” 「あの/あれ」は自分からも相手からも離れているものを指します。

(例)あの箱見える?

違うのは日本語では見えていないものを指すときに「あの/あれ」を使いますが韓国語では”그/그거(그것)”を使います。

저 영화 봤어?  あの映画見た?(看板などを見ながら)

그 영화 봤어? 그 현빈이 나오는 거. あの映画見た?あのヒョンビンが出てるやつ。(頭で考えながら) 

「あいつ」にあたる韓国語が2つになるのはこのためです。

쟤 = あいつ(姿が見えている)

걔 = あいつ(姿が見えてない)

先ほども言いましたがあまりいい表現ではないので、聞き取れるにとどめて使うのは控えましょう。

今回は以上です。

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